実績紹介
■ HIRO ONISHI DESIGN
■ 東畑建築事務所での実績
(※外部HPが開きます)
梅小路公園の一角、通称デルタ線と呼ばれる3つの線路に切取られた特異な敷地。重要文化財である扇形車庫に寄り添うように増築し、回遊動線により一体の博物館として機能させることが求められた。基本設計での主な関心事は、エントランス棟の配置と形態に表れている。
【敷地】展示車両を配置し、車両搬入・設備更新・広域避難の3経路で切り取ると、イビツな三角形が残された。
【動線】山陰嵯峨野線高架橋をくぐってやってくる人々を迎え、反時計周りのルートで滑らかに流すこと。
【形態】力強く機械的な扇形車庫、移築されたハナレのような旧二条駅舎、軽快で機能的な新博物館。
異なる文脈に優劣をつけずに対峙させ、互いが寄り添うように全体をまとめるという方法を選択した。疾走感や先進性を感じさせるエントランス棟からの一筆書きのシークエンスによって、主役の展示車両と共に建築の歴史を体感することができるだろう。
阪急電鉄山田駅に隣接し、集合住宅が建ち並ぶ地域。内部では図書館・子育て支援機能・青少年拠点という3つの機能に対して、外部ではプラザ・法規制・集合住宅に対して、適度な距離を取って積み重ねることで解決している。積層された居場所は、様々な素材で覆われていて外に 向かって凸凹しながら、内にはぽっかりとした吹抜をはらんでいる。それは丁度、思春期の青少年が社会に対して見せる姿のようでもある。